自然エネルギーによる発電
穂高岳山荘ではディーゼルエンジンの発電時間以外は、自然エネルギーによってバッテリーに蓄えられた電気をDC(直流)のまま、
又はインバーターでAC(交流100V)に変換して使用している。
平成18 年度(2006 年)の実績によると、エンジンの稼働時間は、シーズン200 日で1,515 時間、1 日平均7.5 時間であるが、
季節によって大きく変動し、6 月は1 日平均3 時間足らずであるのに対し、8 月は1 日平均12 時間を超える運転をしている。
エンジン以外の残りの3,300 時間、1 日平均16.5 時間は自然エネルギーでまかなっている事になる。
インバーターは、3kw・2.5kw・2kw の3 台で計7.5kw の実効出力がある。
一方、発電量の面でみると、エンジンの総発電量(1 日7.5 時間×実効出力平均8kw×200 日)で、12,000kwh/シーズンとなる。
尚、エンジンの実効出力は標高3,000m では空気がうすいため、定格出力の65%前後である。
この年使用した軽油の量は、4,200 リットルであった。
自然エネルギーは、ソーラーが1 日平均20kwh(最大出力4.4kw×平均日照時間4.5 時間)、
風力が1 日平均約10kwh(最大出力の40%=1.44kw×7 時間)、計30kwh×200 日で6,000kwh/シーズンである。
穂高の自然とエネルギー |
自然エネルギーによる発電 |
風車「太郎」「次郎」「宙太」「風子」 |
風車「太郎」のブレード |
風車「太郎」の風速15m/sにおけるローター径、ブレード枚数と発電量の関係 |
穂高岳山荘の地の利 |
大活躍するさくら(ディーゼル発電機) |
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穂高岳山荘の湯沸しシステム |
電気系統図
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